不動産販売サイト「アトシエ」開発ストーリー【第 1 回】誕⽣編
不動産販売サイト「アトシエ」開発ストーリー
【第 1 回】誕⽣編:「アトシエ」はなぜ⽣まれたのか
不動産を売りたい、買いたい、活用したい——。でも、どこから始めればいいのかわからない。そんな声に応えるため、ATCは新しい不動産プラットフォーム「アトシエ(ATCxai)」を立ち上げました。テクノロジーと人の力を掛け合わせ、不動産をもっと身近にする挑戦が始まります。

不動産業界に残る「煩わしさ」という壁
「不動産は高額な取引。難しい、煩わしいというイメージが、まだまだあるんです」
そう語るのは、今回の開発プロジェクトを取りまとめる黒川氏。不動産の売買や土地活用を考えていても、最初の一歩が踏み出せない。そんな人は少なくありません。
特にコロナ禍以降、その傾向は顕著です。「今の時代、直接訪問やピンポン営業に抵抗を感じる方が増えています」と、営業部門を担当する末次氏は話します。一方で、不動産業界のデジタル化は他業界に比べて遅れています。多くの企業で、顧客管理は紙やExcelが主流。情報の共有も煩雑で、お客様を待たせてしまうことも少なくありません。
「世の中ではDXが進んでいるのに、不動産業界はまだまだ。だからこそ、私たちが変えていきたいと思ったんです」末次氏は続けます。
「営業をサポートしたい」という原点
アトシエ誕生のきっかけは、シンプルな想いでした。
「営業の方々をサポートしたい。それが一番の理由です」と末次氏は語ります。
現在、ATCの営業は「足で稼ぐ」スタイルが中心。一人ひとりが地域を回り、地主さんやお客様と直接顔を合わせて信頼関係を築いています。この丁寧な営業スタイルは、ATCの強みであり、誇りでもあります。
しかし、時間や人数には限りがあります。「回れる範囲には限界がある。でも、インターネットなら可能性は何倍にも広がります。足で稼ぐことに加えて、もう一つの武器を持てば、営業のみんなの可能性も、お客様との出会いも増えていく。それが会社の成長にもつながるんです。
これは『営業DX』だと思っています。バックオフィスのシステム化は進めてきましたが、フロント、つまり営業の部分はまだでした。しかし、既製のシステムは弊社の業務にぴったりはまらない。だったら、自分たちのやりたいことをシステムに取り込んで、一から作ろうと考えました」(末次氏)
こうして、営業をサポートし、お客様により良いサービスを届けるためのプラットフォーム構想が動き出しました。

※画像は開発中のイメージです。
名前に込めた想い:「アトシエ(ATCxai)」
新しいプラットフォームの名前は、「アトシエ(ATCxai)」。実は、この名前は社内公募で生まれました。
「当社の社名はATC——アート・テクノロジー・チャレンジの略です。このテクノロジーとチャレンジという理念を、AIと掛け合わせたのが『アトシエ』です」と黒川氏は説明します。
単なる造語ではありません。このネーミングには、もう一つの意味が込められています。
「『アトシエ』を英語で書くと『xai』とある。実は、これは『説明可能なAI』を意味する言葉でもあるんです」とシステム部門を担当する角田氏。
説明可能なAI(Explainable AI / XAI)とは、AIが導き出した結果の根拠や理由を、人間が理解できる形で説明できる技術です。AIの活用が広がる今、「なぜその結果になったのか」を明確にすることが、信頼性の鍵となります。
「今のサイトではまだそこまでいきませんが、今後システムが進化し、AIの機能が増えていく中で、このコンセプトが生きてくると考えています。透明性と信頼性を大切にしたいという想いが、この名前には込められているんです」(角田氏)
目指すのは「総合的な不動産プラットフォーム」
アトシエは、単なる不動産売買サイトではありません。ATCが目指すのは、不動産に関わるあらゆるニーズに応える「総合プラットフォーム」です。
「一つのサイトで、不動産の取引、賃貸、建築、資材の販売ができる。さらに将来的には、クラウドファンディングによる小口投資もできるようにしたい。そこまでやっている会社は、まだないと思います。その一番手になりたいんです」(黒川氏)
角田氏は、イメージをこう表現します。
「よくミーティングで話題になるのが、Amazonや楽天のような総合サイト。そこに行けば、保険にも入れるし、小さいものも大きいものも買える。アトシエも、不動産や建築に関することなら、ここに来れば何かが見つかる、何かが実現できる。そんなサイトを目指しています」
末次氏も、業界全体への波及効果を期待しています。
「弊社は一社一貫でやっている会社。工場も自社で持っているし、建築・設計・施工、賃貸管理まで、すべての部門が揃っています。ATCに相談したら何でも叶えてくれる、そんな存在を目指しています。そして、このサイトを通じて、業界全体により良いイメージがついて、親しみやすくなってくれればと思っています」

不動産を、もっと身近に
「パソコン一つで、不動産というものがユーザーの方々に分かりやすく、身近に感じられる。そんなサイトにしていきたいと思っています」
黒川氏のこの言葉には、「アトシエ」の目指す未来が凝縮されています。
難しい、煩わしいと思われがちな不動産。でも、本当はもっと身近なものであるはずです。人生の節目に関わる大切な資産。それを、誰もが安心して、気軽に扱える世界を作りたい。
その第一歩が、「アトシエ」です。
次回は、アトシエの具体的な機能と、ATCならではの強みについてご紹介します。
まずはアトシエを体験してみませんか?

【プロフィール】
- 黒川氏:証券会社での経験を活かし、不動産×金融の新しい可能性を追求。
- 角田氏:管理部門担当。システム構築とバックアップ体制の整備を推進。
- 末次氏:営業サポート担当。現場の声をシステムに反映し、営業DXを支える。